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すべてを手放しても、靴下づくりだけは続けたい

いつも樋口メリヤス工業をご愛顧いただき、ありがとうございます。

5月、私たちは長年お世話になった枚方の地を離れ、 新しい場所への移転を進めました。

この数か月、本当にたくさんの出来事がありました。

工場の整理。機械の移動。店舗づくり。そして、自宅や本社の売却。

気が付けば、私自身が長年積み上げてきた資産は、 ほとんどなくなっていました。

正直に申し上げると、

「真面目に働いてきても、こんな日が来るんだな」

そう思い、心が折れそうになる日もありました。 ここまでして続ける意味があるのか。

そう自分自身に問いかける日もありました。

創業93年。

先代たちが守ってきた会社を引き継ぎ、 私なりに必死で走ってきました。

でも時代は変わり、靴下産業も大きく変化しています。

それでも、私には諦めきれない理由があります。

それは、お客様から届く言葉です。

「この靴下しか履けない」 「足が楽になった」 「冷えがましになった」 「また作ってほしい」 「うちの子 つつしたしかはけないんです」 「どんな医療用のくつしたを履いてもむくみがなくなりません つつしたしかだめです」

「30年のくつしたのストレスから解放されました」 「糖尿病で足の先を切断した父がつつしたしかはけなくなりました」

などなど全国からいただきます

そんな声をいただくたびに、

私たちの靴下はまだ誰かの役に立てる。

そう思えるのです。

新しい場所での挑戦

新天地では、小さな店舗と工房をつくっています。

ただ靴下を売るだけではなく、

足と心を温める場所。

人が集まり、笑顔になれる場所。

そんな空間を目指しています。

まだ工事も片付けも途中で、 正直なところ体はへとへとです。

でも新しい場所で、 また皆様とお会いできる日を楽しみにしています。

クラウドファンディング残り21日

現在挑戦中のクラウドファンディングも残り21日となりました。

この挑戦は、単に資金集めではありません。

日本の靴下づくりを次の世代へ残したい。

使い捨てではなく、長く大切に履く文化を伝えたい。

そして何より、

93年続いた小さな靴下工場を未来へつなぎたい。

そんな思いで取り組んでいます。 先代たちが守り続けてきた技術や想いを受け継ぎながら、 今、100周年へ向かう大きな分岐点に立っています。

今回の移転も、クラウドファンディングも、 すべては100周年を迎えるための挑戦です。

もし共感いただけましたら、 応援やシェアをしていただけると本当に嬉しいです。 https://camp-fire.jp/projects/929669/view

最後に

すべてを失ったように感じる日もあります。

でも、本当に大切なものはまだ残っています。

それは、

支えてくださるお客様。

地域の皆様。

家族。

そして、靴下づくりへの想いです。

私たちはまだ歩き続けます。 そんな言葉に支えられています。

あと7年。

100周年までの道のりは決して平坦ではありません。

しかし、創業者から受け継いだバトンを 次の世代へつなぐためにも、 私はあきらめたくありません。

このクラウドファンディングは、 樋口メリヤス工業の未来への挑戦であり、 日本の靴下づくりを未来へ残すための挑戦でもあります。

皆様に見守っていただきながら、 一歩ずつ100周年を目指して歩んでいきたいと思います。

そして最後の締めは、

「失ったものはたくさんあります。 それでも、100周年への夢は失っていません。 皆様と一緒に、その日を迎えられるよう頑張ります。」

一足一足に感謝を込めて。

これからも樋口メリヤス工業をよろしくお願いいたします。

樋口メリヤス工業株式会社7代目 中江優子


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